
データに基づいたコンセプトを設計に活かす – solidThinking Inspire

製品のデザインや設計をどのように始めていますか。昔のデータをベースにしたり、知識や経験を頼りに改良を加えていきますか。では、設計案に構造的に問題があると分かった場合はどうでしょう。形が単純であれば、いわゆる“直感”で大丈夫そうな形を思いつきますが、形が複雑な場合、直感だけではうまくいかないのではないでしょうか。
そこでシミュレーション ソフトウェアの出番です。Altairの提供するInspireは、人間の骨の成長予測に関する研究で開発されたアルゴリズムに基づいています。このトポロジー最適化のアルゴリズムを使用して3Dコンセプトモデルを生成し、設計案の解析と検証を行うことができます。また、トポグラフィー最適化を用いてスタンピングビードパターンでシェル構造の形状を変更することも可能です。
Inspireを使用すれば、より軽くて製造しやすい製品を設計できます。さらに、デザインや設計の初期から用いることで設計時間の短縮、製品性能や効率性の向上、部品重量の削減も実現します。時間とコストのかかる試作品を作ることなく構造的な問題を確認できるので、設計者、プロダクトデザイナー、建築家は、自分で自由に設計し、様々なコンセプトを試すことができます。
アメリカの大型自動車とエンジンメーカーのNavistar社のTechnical Specialist、Martin W. Dirker氏は、「重量削減は我々にとって重要な課題です。Inspireは、部品の耐久性を上げながら軽量化を実現する方法を示してくれました」
「また、設計から素早く最適形状を得られるのが素晴らしいと思います」と、Inspireを評価しています。
最新バージョンのInspire 2017には、可動部品の機構化を容易にするモーションツールが新たに備わったほか、部品を設計領域と非設計領域とに分割するツールや、ボルトプリテンションツールの解析精度の向上などの機能が強化されました。Inspireの手軽なシミュレーションや制約条件の定義で、鋳造、シートメタルスタンピング、押出、射出成形、鍛造、3Dプリンティングなどの製造実現性を評価しておけば、設計プロジェクトにおける無駄な反復作業を削減することができます。
このように、Inspireはプロダクトデザイナーや構造エンジニアの設計アプローチを一新します。最終製品に近い形を様々生み出し、CADツール、3Dプリンティング、積層造形法(ALM)用に簡単にエクスポートでき、創造性も高まります。
Inspireを使用すれば、設計時間、材料使用量、コストを削減できるだけでなく、非常に早い段階で最適な設計を決定できるので、設計案にさらに自信を持てます。
solidThinking InspireおよびALM向け設計事例の詳細については、
www.solidthinking.com/inspire2017.htmlをご覧ください。
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